ー57°では人の身体はあまり寒さも痛さも感じないらしい
今朝方、早く目が覚めたので時計を見るとまだ朝の4時前。
「そうだラジオ深夜便を聴こう」
朝4時からは、ためになる放送をしていることが多いのです。今日は南極観測隊に調理人として参加した北海道出身の西村 淳さんという方が講演をしていました。
タイトルは「ごはんにしよう」です。
南極観測隊第30次、第38次と2度の観測隊に参加した方です。
南極の中でも最も寒いドーム基地は、平均気温がー57°です。もっと寒い時はー79.8℃までなったそうです。ドーム基地は標高3800m、空気は20%少なくなるそうで南極の昭和基地から1000kmも離れているところです。
昭和基地から移動する雪上車に食糧やらを積み込んで何日も何日もかけて行くのです。
調理担当をした西村 淳さんは、調理の話をしてくれました。
・南極では「目玉焼き」は作れないこと。卵自体が凍っているのでそれは無理ですよね。
・鹿児島出身のドクター隊員が「とんこつラーメン」を作ってくれといった話。
ほかに40度のお湯を空気中に放り投げると花火のようになってきれいなこと。凍傷になるとすぐに40度のお湯に顔をつけると治ることなど。
海上保安官出身の西村 淳さんが料理に関心を持つことになったのは、おばあちゃんの影響があったことを話していました。
どんな仲のいい家族でも時には、言い争いや喧嘩がある。でも家族の好きな料理を作り「ごはんにしよう」と言えば家族はすぐに仲良くなれる。
【西村 淳さんメモ】
1952年 北海道 留萌市生まれ
著書にエッセイ『面白南極料理人』など多数。
2009年に『面白南極料理人』を原作した映画「南極料理人」が公開された。料理人・著作家・タレント