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著者の長倉さんは学生時代は探検部に属し,通信社勤務を経て、1980年からフリーランス。世界の紛争地を取材。アフガニスタンへは何度も足を運んで取材をしています。

アフガニスタン北部、パンシール渓谷の山の学校「ポーランデ小学校」の子どもたちへ支援を始めます。

学校の教室の窓やドアの設置から、学用品を日本で集め贈ります。教師の給与も政府の給与では賄えないので、寄付を募って贈ります。

長倉さんが代表の「アフガニスタン 山の学校支援の会」の「翼 ばあーる」に記した記事を紹介しましょう。

冬の間、山の学校はお休み。学校に続く山道は雪に埋まり、村々もすっぽりと雪に包まれていることでしょう。授業はなくても、家畜に飼い葉を食べさせたり、テラスの雪かきという仕事が子どもたちにはあります。

表に出るときは、昨年、会が日本から持参した色とりどりの手袋をしていることでしょう。仕事が終わって、こたつで暖をとりながら、学校から借りてきた本を読んでいるかもしれません。

先生たちは昨年、実施された教員研修のテキストを見ながら、春の授業のことを考えていてくれるといいなあと思います。

自爆テロや戦いがやまず、復興がなかなかすすまないという厳しいい状況のアフガニスタンですが、子どもたちへの教育は、おとなたちの大きな希望です。その思いを無にしないためにも、教育支援を通して、私たちは地域の人々と共に未来に向かって歩んでいきたいと思います。

この山の学校を支援する会は、800人を越す会員がいるそうです。日本の人たちが遠く離れたアフガニスタンの山の学校の子どもたちを支援していることに大きな感動を覚えました。

<第1章> 山の子どもたちとの出会い

<第2章> 小さな仲間たちとの交流

<第3章> 働く子どもたち

<第4章> 人々の暮らしの変化

<第5章> サフダル校長の死

<第6章> 夢に向かって歩みだす

<第7章> 山の子どもたちとの13年

<第8章> 未来に羽ばたく