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著者の池波さんは、兜町の株式仲買店に勤め、中学時代より高給をとるようになり、銀座界隈の名店・高級レストランを食べ歩くようになる。

と巻末の著者紹介に記されています。

著書に『鬼平犯科帳』が有名ですね。テレビの時代劇でも放映されました。

この本の中には、いろいろなお店が紹介されています。

さて、どんなお店が出てくるのか紹介しましょう。

・鰻「前川」・・・台東区駒形2-1-29

・甘味処「竹むら」・・・千代田区神田須田町1-19

・洋食「たいめいけん」・・・中央区日本橋1-12-10

・洋食「松栄亭」・・・千代田区神田淡路町2-8

・パーラー「資生堂」・・・中央区銀座8-8-3など

池波さんは、フランスにも出かけて行って食べ歩いたようです。

私がフランスの田舎を、何の目的もなくめぐり歩くのは、何度でも出かけて行って手ごころをわきまえている所為(せい)かもしれないし、日本の田舎が都会の侵蝕にまかせて、けばけばしく荒れ果ててしまったのにくらべて、フランスの田舎は、あくまでも田舎そのものだ。

いくら地図を持ってレンタカーを走らせても、日が落ちてしまえば一面の暗闇に星が光っているばかりで、看板一つ見えはしない。

こうした田舎の空気のうまさ、野菜のうまさについてはいうをまたない。

例外はあるにしても、何から何まで手づくりで、むろんのことに、パンもホテル手づくりのパンだ。

とフランスの田舎をベタ褒めしています。

【著者】 池波正太郎

【発行所】 平凡社

【発行日】 2004年12月15日

【定価】 1400円+税