因果の種
立松和平著、『人生の現在地』を読むと、
「因果の種」という項目がある。
「因果」とはなんだろう。ネットで調べてみると、
もとは仏教用語だが、簡単にいうと「原因と結果」それに対応した結果となって現れるとする考え方。特に前世あるいは過去の悪業の報いとして現在の不幸があるとする考え
とある。
立松和平さんは、
人生の勝ち負けの量も5分5分である。今勝ったとしても、今度は必ず負けることになる。
だから人は、決して他人の悪口を言うべきでなはい。悪口を言われた人は心に傷を負うことになる。
言ったほうの人間もどこかで自分の心を傷つけることになる。
そしてある時、過去に投げつけた悪口が自分に向かってくることになる。こういう因果の種はできるだけ蒔かないことだ。
と著している。
このことは夫婦間でも言える。
些細な一言で相手を傷てけてしまう。
口から出た言葉は取り返しがつかないのである。
「本音で言ったんじゃない」
と言っても、すでに相手を傷つけてしまっている。いつも相手のことを考えて話をしたいと思う。
今朝のTVでは「卒婚」ということが話題になっていた。長年連れ添ってきた夫婦でもいつか離れてしまうと思うと淋しい気がする。
人は些細なことで喧嘩になるし、仲直りをするのはもっと大変だ。