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アサギマダラという蝶は「海を渡る蝶」で有名ですが、子どもでも捕獲してマーキングすることができます。

私も奄美大島に赴任しているときに、愛知県三ケ根山でマーキングした蝶を奄美の山で写真撮影に成功したことがあります。今から4年くらい前の話しですが、奄美新聞に投稿して記事にしてもらったことがあります。

アサギマダラにマーキングしているクラブというか全国的に盛んなようでこの蝶にマーキングした方と知り合いになり、マーキングしたアサギマダラの画像を送ったことがあります。

その方は、

「旅に出した我が子のようだ」

と話していました。

我がふるさとの喜界島はこのアサギマダラの旅の途中に休憩をするところらしく、何頭もの個体が舞い降りてヤマヒヨドリバナの花の蜜を吸います。

この本にも、喜界島のモンパノキのしおれた葉の吸蜜するアサギマダラの写真が出てきます。下の写真は私が姶良市加治木町の山で撮ったアサギマダラの写真です。ツワブキの黄色い花の蜜を吸っていました。2014年11月撮影。

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著者の栗田昌裕さんは、アサギマダラの生態を調べるために、各地を歩いています。

・喜界島、福島県デコ平、長野県大町市、沖縄本島、姫島、愛知県三ケ根山、長野県中綱湖畔、青森県下北半島、高知県室戸岬
など。

そこで栗田さんがマーキングしたアサギマダラに再会しています。

はじめに で次のように栗田さんは述べています。

アサギマダラは謎と魅力に満ちた蝶です。
その最大の特徴は、「神出鬼没ぶり」にあります。
すなわち、想定外の場所に出現し、予想外の出会いが起きるのです。
それはドラマです。

栗田さんは1年ほど前に
『謎のアサギマダラはなぜ海を渡るのか?』という本も出しています。アサギマダラに魅せられた多くの方のひとりでしょう。

<第1章> アサギマダラの過酷な旅のエピソード

<第2章> アサギマダラは「あり得ない生き物」!?

<第3章> アサギマダラは気象が読めるのか

<第4章> アサギマダラは未来が読めるのか

【発行】 2014年9月30日

【著者】 栗田昌裕

【発行所】PHP研究所

【定価】 1800円(税別)

<追記>

アサギマダラの吸蜜植物

・スナビキソウ、ナルトサワギク、ワスレナグサ、オオルリソウ、茶、サザンカ、イジュ、ヨツバヒヨドリ、フジバカマ、ヒヨドリバナ、ヤマヒヨドリバナ、アザミ、セイタカアワダチソウ、ツワブキ、シロノセンダングサ、アメリカセンダングサ、アガパンサスなど。

セイタカアワダチソウやシロノセンダングサなど外来植物の花にも飛んでいき蜜を吸っています。アサギマダラは適応力が優れているのでしょう。