『ひとりガサゴソ 飲む夜は・・・』 椎名誠著を読む
椎名誠さんという方はよほどのアルコール好きらしい。
ぼくの記憶にある酒量では一人でビール一晩、1ダースというのがある。
大瓶の1ダース12本である。
下戸の方にはわからないと思いますが、飲みすぎて前日の記憶が一部抜け落ちていることがあります。椎名誠さんも
どうしてなのか、とにかく昨夜の記憶がまったくないのだから訳がわからない。
というくだりがあります。
ホテルの自分の部屋をお風呂と間違えて、朝起きてみたら衣服を全部脱ぎ捨てて素っ裸だったらしい。
記憶がないというのはこわいですよ。他人に何か迷惑をかけたり嫌なことを言ったりしたのではないかと不安になるものです。
この本、酒飲みの場面がふんだんに出てきます。
1.人間は一生のあいだどのくらいビールが飲めるか なんてことを考えてもしょうがないけど考える。
2.赤道から極北まで探せばどこかにきっとある。 人類のヨロコビと悲しみのみなもと。
3.オアシスの夜はけっこううるさくてついついウイスキーがすすんでしまうのであった。
4.川を下り海をわたる。キングコブラ酒に赤ボヤのプラスマイナス問題について考える。
5.メコン幻のコメウイスキーぐいぐい飲み男からポルトガルの火焔酒まで。
6.ナスの古漬けキムチのチャーハン、チカの天丼 三点セットをさあどうぞ。
7.ひとりガサゴソ飲む夜は覚悟をきめて三時間。くたびれたらアワビの丸ごとおかゆが待っている。
【著者】 椎名誠
【発行所】 角川書店
【発行日】 平成17年9月30日
【定価】 1200円+税