植物病理学の挑戦『植物のパラサイトたち』岸 國平著を読む
姶良市立中央図書館の農業のコーナーには興味深い本がたくさんあります。
今回借りてきた本は、『植物のパラサイトたち』岸 國平著です。
パラサイトという言葉は、自立しないで親の脛をいつまでも囓って親と同居する子どものことで一時期流行りましたね。
この本には植物に寄生するウイルスや菌のことが詳しく書かれています。
植物の事例をもとに
ジャガイモ・・・疫病菌 この疫病菌はアイルランドで1845年に発生しじゃがいもを腐敗させ、4年間に100万人もの人が餓死してしまったそうです。
二十世紀ナシ・・・黒班病 黒班病を克服する過程でいま人気の「幸水」や「豊水」ができてきたこと。
イチゴ・・・イチゴの病気のもとになるのは30種類もあるとか。その中でも非常に障害になるのが4種類あるそうです。
筆頭はうどんこ病、そして炭疽病、萎黄病(いおうびょう)、灰色かび病
スイカ・・・つる割病
義兄がビニルハウスでスイカを栽培しているので苗を植えたり、ハウス内の仕事を手伝ったりしていたときに、強い苗を育てるためにユウガオの台木にスイカの苗を接木するのです。こうすると丈夫なスイカができると聞いてはいたのですが、つる割病はスイカの値から入り込む菌だったのです。それでユウガオの台木を使うとこの菌が入り込まないということでした。
トマト・・・青枯病 萎凋病(いちょうびょう) 子苗立枯病
ほかにウメ、温州みかん、メロン、カキ、サクラ、ヘクソカズラのパラサイトたちのことが記されています。